スイスの飲食店は客を信用すると前回記述するが、
おちおち信用していられないことが起きてしまった。
『
スイスで仕事をしながら生活文化を学ぶスイス滞在生活ガイド』
毎週決まって来店する常連客がいる。
『
スイスで仕事をしながら生活文化を学ぶスイス滞在生活ガイド』
2人で別々にお店で落ち合うようにしているようだ。
ビジネスの経費としてお昼代も落ちているのだろう。
注文も太っ腹だ。
毎回同じ料理なので、顔を見るだけで注文を取らずに
飲み物やサラダの用意が始まる。
毎週同じ注文内容なので、2人分を交互に支払いする。
値段も毎週同じなのだ。
たまたまこの常連客が支払いをするとき、私がレジをやっていた。
毎週のように注文される料理だが、私が毎回レジをするわけでもないし、
お昼によく出る料理でもないので、値段は覚えていなかった。
メニューを見て料理名を探し、レジで金額を打った。
常連なので、「この値段でよかったでしょうか?」と逆聞きしてみると、
「こんなもんだ」とおっしゃったが、ちょっと表情が不信。
普段、合計額が90スイスフラン(9千円)を超えていたように記憶していたが、
その日は、90スイスフランに数フラン足らなかった。
慌てて、もう一度メニューを見返すと、レジで打った値段は、
単品の値段だった。
セットを注文されているので、代金は少し上がる。
気づいたときには、もうカードで決算してしまっていたので、
足らない分、現金でいただいた。
「こんなもんだ」と答えた客も厳密に言えば嘘をついたわけではない。
こちらが「何を注文しましたか?」と聞けば、正直に答えるだろう。
だが、こちらのミスをあえて訂正してまで増す分の支払いはしないといったところだろう。
もちろんこちらのミスで余計に請求した場合は、顧客からクレームがくるが。
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